こちらもこの春のSPRING FESTAの広告をご覧になられ、
お店にご来店いただいたお客様のお庭である。
ご主人が、ここだ・・・と思われて、私たちをお選びくださったようで、今回のご縁を築いてくださった。
『200坪程度の庭なんだけど・・・少しづつ植えてもらったり、プラン考えてもらえますか?』と
落ち着いたお声での、お電話のお問い合わせをいただいたのは・・・まだ肌寒い時期であった。
ご来店の際に お問い合わせの声とご主人の雰囲気が一致した。
絵本の中の妖精さんのような 奥さまに、落ち着いたご主人。
とりあえず、後日みにいきますね。。。。とお約束した。
神戸の異人館のような味のある、お屋敷。長年樹木の剪定以外されていなかったと思われるお庭。
最初の訪問の際に、この若奥様が、お庭に光を入れられようとしていることを感じた。
お庭を豊かに、喜びのあるものへされたいんだな...という感覚をうけた。これはお手伝いしなければ・・・
大げさに聞こえるかもしれないが、使命感を感じた。
敷地は広く、環境条件もいい。
『このお庭を、いきいきさせて、喜びを分け与えたいですね・・・』
と、私が言うと・・・ 『どうやって分け与えたらいい?・・の?』・・・と くるくるした目で、わたしの目をのぞきこまれたのが印象的だった。
『だって、緑や花の生命力によって、○○さんが、豊かな気持ちになられるだけで、その喜びを分け与えることになりますよね。
季節のいいときは、お庭に人を招いてお茶でものまれてください。』・・・
といったようなことを話した。すると、まじめな目で、『ほんとうよね~』と言葉を交わしたワンシーンが、頭に焼きついていた。
『プランを考える間に 玄関へのアプローチだけでも植え込みをしましょうか?』・・と提案したら
『やって、やってえ~』・・・と妖精さんの笑顔。
春のよい季節に、少しでも気持ちよくなってもらいたい・・・と心から思った。
正直、私自身が、お店も、最高に忙しいシーズンにはいっており、また、
ありがたいことに、お庭のご依頼がおおく、すべてをこなすのに、自分を信じるしかない。。。とおもった。
埃っぽい感じさえただよう、この庭を 躍動感のあふれるお庭に変えなければ・・・・。
若奥様と、ご主人のご希望は芝生を広く、そしてイギリスの田舎の御庭のイメージ。
まずは、日本の四季での植物の育ち方、関西の高温多湿な気候とのバランスなどを話しをしたら・・・
『わかった。わかったー。任せるぅー』
たくさんのお客さの中には、人間の身勝手なイメージを持たれている方がおられ、
『年中咲いている花は?エー冬、なくなるの?虫もこなくて、いつもきれいな花・・・』といった方がおられるので、少しくどいように説明をしたかも・・・・。
トウシュウロのコーナーをどういかすか・・・。古いものと新規のお庭のバランスをどうとるか・・・。
昨年の冬に、植木屋さんにご依頼されて芝生を敷いてもらったらしいが、このままでは
綺麗な芝にならない。。。私のモットーとするのは、いかに無駄なく・・・。だがら、何日か寝る前に
集中して、イメージを考えた。
いよいよ植物を植え込む際に、
『おじいさんが、綺麗になったから御庭にでるようになった。ビックリ!』
『こんなに変わるの...感動!』 『前のアプローチの植え込みを見たときに、好みをしっかりつかんでくれてるって思ってたけど・・・何よーはずさないわー』
このバラだけは、大好きだから、・・・と言われたバラが、咲きだしたころに着工となった。
ピエール・ドゥ・ロンサール(フランス産)・・・ この春のお客様は、フランス産の香りのバラが好きなかたばかりだ。。。。

整理整頓 びわの大木のまわりを クリスマスローズ
白のアナベルのあじさい・宿根リナリア・しゃくやく・ホスタ・リシマキア・しゅすらんで、しっとり感をだす。
バラの移植は、真冬に行うとして、フロントのお庭は、バラの季節に一斉にスケールが出るように、
背丈のある宿根草と、ラベンダーなどで、来年の5月に照準をあてた。
私が、ピンクの八重のしゃくやくを持って植え込みに行ったときには、(ひやー!大好き!はずさないねー)・・・と喜んでくださっていた。

芝生は きちんと整地を行い、張り直しをおこなった。何十種類にも及ぶ宿根草を仕込んだので
『花の名前を覚えるのは、無理かとは思いますが、ご説明しましょうか?』と聞くと
『うん!ペンとノートもってくるー』
植物名を2.3あげて、手入れの仕方を簡単に説明しようと・・・したら
『アツ・・無理やわあ もう覚えられない・・・』と妖精さんの笑顔・・・。
いいです。。。花の名前わからなくても、楽しんでもらえたら・・・・。
工事終了後、何日かして、お電話をしたら、
『嬉しくて、いっぱい~人を招き入れてるんヨ―今から、お紅茶だすの・・・』
そのはしゃいだようなお声に、私が嬉しくて・・涙ぐんだ。
以下に工事が終わって一月後に、訪問した際にいただいた、可愛い奥様からの
コメントを紹介したい。
『いつの間にか、永井さんとやり取りをしたのが、自分なので、自分が永井さんを見つけたような気に
なっていたけど、引き合わせてくれたのは、主人なのよね。。。電話をしたのも、しらなかった。。。
はじめは、ちょこちょこっと、お花を植えてもらうぐらいの感覚だったのが、永井さんの提案に
感動して、まかせようっておもったの。永井さんでなきゃ、おねがいしてなかったかも・・・。
やってもらってよかったあ~。 工事中も感動したけど、終わってからのほうが、もっと感動!
自分で少しづつお手入れをしに、庭に出るたびに、さらに感動しているの。
こんな仕掛けがあったんだあ・・・。わからないところから、花が出てきたり、毎日すごく幸せで・・・。
自分の中に、昔の農耕民族の血があるとはおもわなかった。楽しくて・・・・。
私は、時計とか物をプレゼントしてもらっても、そんなにうれしくないんよね。でも、この庭をプレゼントしてくれたことが、こんなに幸せだとは、思わなかった。おじいさん(こと奥様のお父様)が、お支払いをしてくださっているので・・・・。
一番自分でも驚き、うれしいことは、お爺さんに対して、この庭によって、
何十倍にも感謝の気持ちがふくらんだことなん。。。
だからお爺さんとの関係が修復したというか、毎日 おじいさんとの関係で、すべてのことに対しての感謝の気持ちが膨らんだことなの。。。
そして、永井さんと出会わせてくれた、主人にも。。。すごく感謝しているの。
私は、こんな言葉をいただいていいのだろうか...と思うほどうれしかった。
帰りがけに、『私、永井さんに、似てきた―・・・靴も土がついて、焼けてきて...』
私が『じゃーエプロンをプレゼンとしましょうか?』と冗談交じりに言うと、『してしてえー』
と、いつもの妖精さんの笑顔をくれた。
この訪問の際に、私が驚いたのは 奥様のお庭の管理に・・である。
工事終了後に迎えた、梅雨と、暑さをむかえているにしては、良くお手入れされ、とてもうれしいくらい庭が育っていた。
可愛いニューガーデナーの誕生だ。
私こそ、ご主人、お父様、そして奥様に出会えたこと、
微力ながらに 信頼を頂き、お庭をお手伝いさせていただいたこと、
そして身に余るほどの、お言葉に心から感謝をしている。
またいつも一緒に仕事をしてくれる仲間、職人さん、そしていっしょに
植え込みをするスタッフに・・感謝している。
秋には、次の仕掛けをする予定。。。 NAGAI




